国会では、総額二兆円の定額給付金を盛り込んだ二〇〇八年度第二次補正予算案が二十六日に成立する見通しだ。給付金財源などに関する関連法案審議は継続するものの、与野党攻防の焦点は、週内に審議入りする〇九年度予算案に移る。
二十六日は参院予算委員会で二次補正の締めくくり総括質疑を行った後、民主、社民、国民新三党提出の給付金を削除する修正案を野党の賛成多数で可決。参院本会議でも可決されるが、その後の衆院本会議で与党の反対で不同意となり、両院協議会が開かれる。
両院協は不調に終わり、予算に関しては衆院の議決を優先するとの憲法規定に基づき、政府案通りの二次補正が二十六日中に成立する方向。ただ民主党が給付金削除を求めて両院協を引き延ばす抵抗戦術に出る可能性もある。
政府、与党は二十七日に麻生太郎首相の施政方針演説など政府四演説を実施し、週内に衆参両院で代表質問を行いたい考えで、〇九年度予算案の早期成立を目指す。これに対し野党は雇用や消費税率引き上げ問題などで政府を追及する構えだ。