駆除の対象に指定されているアメリカナマズなどを使ったご当地バーガー「行方バーガー」を茨城県行方市の行方市麻生商工会(平野毅会長)が開発し、25日、市内の精肉店で先着200人に無料で振る舞われた。
行方バーガーは「なめパックン」(480円)と「ぶたパックン」(380円)の2種類。なめパックンに使っているのは、地元霞ヶ浦に生息する外来魚のアメリカナマズ。在来種のワカサギなどを食い荒らすため、漁師の悩みの種となっている。
同商工会はこれまでにアメリカナマズを使った生ハム「湖(かわ)ふぐ」を商品化しており、そのノウハウを生かしながら新しい特産品の開発を進めた。
「ナマズとパンは合うだろうか」という不安もある中、何度も試作を重ねた。脂分の多いカマ肉を使用しているが、牛肉などに比べて低カロリーで、さっぱりした味が特徴だ。
ぶたパックンも、地元産の豚肉で作ったメンチカツを使っている。いずれも行方産のわさび菜やレタス、トマトなどの野菜をトッピングしている。
無料提供は、この日オープンした同市麻生の「ミート&フーズ旭屋」で行われた。同店には午後2時のお披露目前から多くの市民らが列を作り、200個はあっという間になくなった。なめパックンを食べた市立麻生小5年の坂本竜一朗君は「魚や野菜がいっぱい入っていて、おいしかった」と笑顔を見せた。
平野会長は「市内の農・工・商を連携させた商品。多くの人に食べてほしい」と話している。26日から旭屋で販売されるほか、行方市観光物産館「こいこい」などでも販売していく予定。問い合わせは同商工会(0299・72・0520)。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090116-754442/news/20090126-OYT1T00023.htm