新潮社に９９０万賠償命令（スポーツ報知）

2009年01月26日(月) 18時52分

　週刊新潮の虚偽の記事で名誉を傷つけられたとして、楽天（東京）と三木谷浩史同社社長らが発行元の新潮社などに計１４億８０００万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決で、東京地裁は２６日、計９９０万円の賠償を命じた。

　原優裁判長は「複数の取材源から同様の情報を得ても、それぞれの信用性が低ければ、信用性は高くならない。うわさの域を出ない一部情報のみに依拠した不十分な取材で、記事は真実と認められない」と判断した。

　判決によると、週刊新潮２００６年９月７日号は「水面下で捜査が進む『楽天』三木谷社長の『Ｘデー』」との見出しで「三木谷社長がＴＢＳ株についてインサイダー取引をした疑惑があり、東京地検特捜部が捜査を進めている」と報道し、逮捕が近いという印象を与えるなどした。