米ギャラップ社は24日、オバマ大統領の20日の就任後の支持率が68%に上ったとする最新の世論調査結果を発表した。第二次大戦後では、1961年に就任したケネディ元大統領の最初の支持率に次ぐ高率だった。就任後のオバマ氏に対する支持率調査は初めて。
オバマ氏就任前の1月上旬、同社が実施した世論調査時の支持率より4ポイント低下したが、ブッシュ前大統領の就任直後の支持率より11ポイントも高く、オバマ氏が掲げる「変革」への米国民の期待の高さが浮き彫りとなった。
ギャラップ社によると、調査は21—23日、全米の18歳以上の1591人に電話で実施。その結果、オバマ氏を支持すると答えた人は68%、不支持は12%、どちらでもないと回答した人が21%だった。
オバマ氏は調査期間中、キューバのグアンタナモ米海軍基地のテロ容疑者収容施設の1年以内の閉鎖や、人工妊娠中絶容認団体への連邦助成金支出再開などを命じている。賛否両論のある重要問題で政策を転換した後も高支持率を保ったことで、米国民が現時点では「連帯」を唱える新大統領の下に参集している状況がうかがえる。
同社によると、戦後の歴代大統領を対象に実施した最初の支持率調査のうち、最高はケネディ元大統領の72%。以下、アイゼンハワー(68%)、カーター(66%)、ニクソン(59%)、クリントン(58%)の各元大統領、ブッシュ前大統領(57%)、父親のブッシュ、レーガン(いずれも51%)の両元大統領と続く。(共同)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090125-OHT1T00157.htm