オーストラリアで昨年12月にスロットマシンに記録的な金額がつぎ込まれたことが判明、政府が景気刺激策の一環として同月に配った一時給付金が「ギャンブル業界を潤わせた」と批判の声が出ている。
AAP通信などの23日の報道によると、同国ビクトリア州の12月のスロットマシンへの賭け金が過去最高の2億4800万豪ドル(約144億円)に達したほか、クイーンズランド州でも前月比で10%増加。ラッド政権は昨年のクリスマス前に、年金受給者や低所得家庭などに1人当たり1000〜1400豪ドル(約5万8000〜約8万1000円)の一時金を支給し、金融危機への素早い対応が評価されていた。
ギャンブル規制強化を訴える専門家や野党議員らは「給付金と賭け金増加の因果関係は明らか。個人消費刺激のもくろみ通りにいかなかった」と批判している。
同国ではスロットマシンをはじめ各種の賭け事が盛んで、ギャンブル中毒が社会問題となっている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090125-OHT1T00083.htm