宮内元取締役の実刑確定　ＬＤ事件で上告取り下げ（中国新聞）

2009年01月25日(日) 22時17分

　ライブドア（ＬＤ）の粉飾決算事件で、証券取引法違反（現・金融商品取引法、有価証券報告書の虚偽記載など）の罪に問われ、一、二審で実刑判決を受けた宮内亮治みやうち・りょうじ元取締役（41）が上告を取り下げていたことが二十五日、分かった。懲役一年二月とした二審東京高裁判決が確定、近く収監される見通し。

　関係者によると、取り下げたのは一月上旬で、宮内元取締役側は「判決内容には不満だが、早期の社会復帰を優先させたい」としている。

　昨年九月の高裁判決によると、宮内元取締役は元社長堀江貴文ほりえ・たかふみ被告（36）＝一、二審で懲役二年六月、上告＝らと共謀。ＬＤの二〇〇四年九月期連結決算で、ＬＤ株売却益や架空利益を不正計上し、約五十三億円を粉飾するなどした。

　高裁は株主との和解などを理由に一審判決の懲役一年八月から減刑したが「最高財務責任者として主導的立場だった」と実刑を維持。弁護側が上告していた。