野村ホールディングスの二〇〇八年十—十二月期連結決算の純損益が、三千億円前後の赤字になる見込みであることが二十五日、分かった。米大手証券リーマン・ブラザーズの経営
四半期ベースの赤字額は、野村が米国会計基準での四半期決算開示を始めた〇一年四—六月期以降で最大。四—十二月期の累計では赤字額が四千億円を超え、〇九年三月期は二期連続の赤字を計上する見通しがほぼ確実となった。
市況の低迷で、株式や債券の売買が不振だったほか、保有株式などの評価損が膨らんだ。個人向けの投資信託などの販売も振るわなかった。さらに、リーマンの一部事業の買収に伴う二千億円規模の費用について、大半を一括計上する方針。
野村は十—十二月期に、リーマン破綻後の市場混乱により発生した損失の処理に一定のめどをつける考え。ただ、年明け後も相場は不安定に推移しており、業績の急回復は難しい情勢だ。