2009年01月25日(日) 00時33分
「景気対策1か月内に署名」オバマ大統領が初のラジオ演説(読売新聞)
【ワシントン=矢田俊彦】オバマ米大統領は24日、ラジオとインターネットを通じた就任後初の演説を行い、議会で審議中の8250億ドル(約73兆円)の景気対策法案が国民生活に及ぼす重要性を改めて説明し、「1か月以内に署名・成立できると期待している」と述べた。
大統領は、「21世紀の競争力強化につながる投資を実施する」と強調した。そのうえで、景気対策の目玉となっている環境・エネルギー分野への重点投資である「グリーン・ニューディール」について、風力や太陽光など代替エネルギーの生産能力を3年間で2倍にする計画などを説明。必要な整備として、「新たな送電線網を全米で3000マイル(約4800キロ・メートル)以上建設する」などと表明した。
政府施設の75%などを対象に省エネ効果を高める投資を実施することで年間20億ドルの税金が節約され、公営住宅の省エネ化では平均的な家庭の光熱費を年間350ドル節約できるとの試算も明らかにした。
学校や研究開発設備の近代化に努めることで「500万人以上の生徒の教育環境が改善される」と述べた。
一方、財政赤字拡大への懸念が広がっていることを念頭に「無駄な歳出をなくすために前例のない取り組みをする」とも語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090125-00000001-yom-int