広島市が進める市立保育園の民営化に反対する保護者たち約700人が24日、市中心部をパレードし、保育環境の充実を訴えた。
思い思いのスローガンを書いた横断幕やパネルを手に「公立保育園を廃止しないで」と訴え、繁華街を約1キロにわたって歩いた。市は21日、2011年度から14年度に、5園を民間に移管する計画を発表。保護者から「説明不足」「保育の質が下がる」との不安や懸念が出ている。
パレードは市の民営化方針に反対する保護者や保育関係者らでつくる実行委の主催。市公立保育園保護者会連絡会の西本佐和会長は「民間が悪いというのではなく、性急な民営化は保育制度自体の崩壊につながるおそれがある」と指摘していた。
【写真説明】「公立保育園を廃止しないで」と訴えながら市中心部をパレードする参加者たち