日本製紙岩国工場(岩国市)は24日、2月中の操業をほぼ停止することを明らかにした。1—3月の減産分を2月に集中させ、生産の効率化を図るのが狙い。従業員約640人の大半は休業する見通し。
計画では、チラシやカタログ向け塗工紙のラインを2月1日から停止。高級塗工紙の一部は、1月に生産した原紙がなくなり次第、ラインを止めるという。休業期間中の従業員の賃金は、国の雇用調整助成金を活用する予定。
同工場は日本製紙グループの生産拠点の一つ。月産6万8000トンの能力を持つが、不況に伴う国内の紙需要の低迷で、昨年9月から減産が続いていた。