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2009年01月25日(日) 02時35分

<ボクシング>大学日本一決められない 開催地に名乗りなく毎日新聞

 アマチュアボクシングの大学日本一を決める08年度第62回全日本大学王座決定戦が、年度末を控えていまだ日時や会場が決まらず、開催が暗礁に乗り上げている。出場校の関係者の間では不安が広がっており、主催の日本アマチュアボクシング連盟(日連、川島五郎会長)の不手際に批判の声も上がっている。

 この大会は関東大学リーグと近畿学生リーグの優勝校同士による11人対抗戦(8階級)。1947年度から毎年度1回行われており、通常は12月ごろに開催。今回は関東が東農大、近畿は関大の出場が決まっている。

 ところが、年度末まで2カ月余りとなった現在も開催計画が具体化していない。吉森照夫・日連専務理事は「我々(日連)から都道府県連盟やブロック連盟に開催を働きかけているが、名乗りをあげる連盟がまだない」と説明。会場使用料や選手・関係者の交通費など開催費用は「会場にもよるが、250万円前後」(関係者)とされ、日連が100万円、残りを開催地の連盟がそれぞれ負担するが、吉森氏は「お金が最大のネック」と話す。

 また、91年度第45回大会で近大が7−4で拓大を降したのを最後に関東勢が16連覇中で、最近2回は関東勢が11−0と全勝。東西の実力差が開き、大会の存在意義が揺らいでいることも、開催に消極的な姿勢の一因となっているようだ。

 大会実施が不透明な現状に、吉森氏は「選手はかわいそうだし、戦意も落ちてしまう。4年生の卒業式までに開催しないといけない。会場探しなど準備は進めており、もうすぐ決めることができると思う」と話す。運営の準備や選手の減量などの期間を考慮すると、開催は早くても2月下旬以降になる。2連覇を狙う東農大の山本浩二監督は「4年生の士気は低下しており、早く決めてもらわないと困る。これだけ長引くのは(連盟として)問題だ」と批判している。【来住哲司】

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