矢内理絵子女流名人(女王、29)に清水市代女流王将(40)が挑戦する「アルゼ杯第35期女流名人位戦」5番勝負の第1局が25日、富山・黒部市の宇奈月国際会議「セレネ」で午前9時から行われ、午後6時8分、196手までで後手・矢内が清水を下し、4連覇へ向け開幕戦を白星で飾った。
矢内は序盤、清水に馬を作られ劣勢に立たされる。その後、相居飛車の戦いとなり、終盤に清水が見せたわずかなスキを見逃さず、立会人の森下卓9段が好手と言った130手めの7六金で白星をたぐり寄せた。
矢内「序盤で馬を作られる展開で自分がいい局面がないように思えたが、最後は何とか勝負に持ち込めた。自玉がどれ位危ないか分からなかったし、馬がいて寄せが見えてこなかった。(第2局へ向け)もう少し内容のある将棋が指せるように、対策を練りたいと思う」
清水「馬の良さを出せなかった。手数をかけた割には働きが弱かった。序盤にもう少し違う手があったかもしれない。(第2局は)先手・後手が分かっているので、良く考えたい」
主催:報知新聞社、日本将棋連盟、黒部市
後援:読売新聞東京本社北陸支社
特別協賛:アルゼ(株)
協力:(株)ファーム
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090125-OHT1T00101.htm