警視庁のオンラインシステムに接続している端末のパソコンが、「W32・Downadup・B」と呼ばれる新種のネットワーク感染型ウイルスに感染し、同庁がウイルス駆除のため、22日午後から断続的にオンライン業務を停止していることがわかった。
この影響で、東京都内の警察署で、車庫証明の発行業務や免許更新の事務手続き業務を一時、手作業で行わざるを得なくなった。完全復旧は週明けの26日になる見込み。
同庁によると、22日午後2時ごろ、端末のパソコン数台がウイルスに感染しているのを同庁のコンピューターが検知した。同庁は感染の拡大を防ぐため、都内101の警察署をつなぐオンラインシステムの一部を緊急停止するとともに、ウイルス対策ソフトを配信して駆除作業を実施したが、23日になっても作業は終わらず、さらに同日、数十台のパソコンの感染が判明した。このため、システムに接続しているパソコンで行う車庫証明の発行や免許更新の事務手続きも断続的に停止し、各署の窓口では手作業で対応したという。
サイバー攻撃など外部からの侵入の恐れは低く、USBメモリーなどをパソコンで使った際に感染した可能性があるとして、同庁で感染経路を調べている。
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20090126nt0e.htm