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2009年01月24日(土) 17時43分

江戸後期にウシの置物で運送業宣伝スポーツ報知

京都市下京区の中学校跡地で見つかった江戸時代後期に作られたウシの置物

 京都市下京区の中学校跡地で、江戸時代後期に作られた焼き物のウシの置物が、京都市埋蔵文化財研究所の24日までの発掘調査で見つかった。

 腹部の穴の内側に「又吉」や、運送業者を意味する「牛引(うしひき)」などの文字が墨で書かれていた。町家の建物跡が並んだ場所で、市文化財保護課の西森正晃技師は「運送業の又吉さんが、店のマスコットキャラクターとして飾っていたのかもしれない」と話している。

 同課によると、置物は町家の裏庭の井戸跡から割れた状態で、茶わんなどとともに出土した。土を瓦と同じようにいぶして焼いてあり、瓦職人が作ったとみられる。

 破片をつなぎ合わせ、両前足を新たに継ぎ足して復元。全長40・5センチ、高さ21・6センチ、重さ約3・5キロのウシの置物になった。

 町家の南側には当時、物資輸送に利用された高瀬川の船着き場「内浜(うちはま)」があったという。跡地から4棟の建物跡が内浜に面して並んで見つかり、それぞれ輸送に関係する店舗兼住居だったとみられる。

 また、江戸前期—中期の層から焼き物の金剛力士像の右足や衣の一部も出土した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090124-OHT1T00243.htm