大阪府の橋下徹知事は24日、就任から間もなく1年となるのを前に、「橋下府政」を府民に採点してもらう意見交換会を府公館で開催。参加した男女23人を前に「よりよい街づくりは、住民の責任の時代に突入する」と地方分権の意義を強調した。
知事は冒頭、「今日は(府政の)いいことは言わないで」とあいさつ。「知事の通知表」と題し、「財政再建」「教育」「文化」など5項目を3段階で採点してもらった。財政再建は高評価が過半数を占め、文化や産業振興には厳しい点が付いた。
参加者から「開業医を含めた救急医療体制を構築してほしい」「子育てに支援を」などの要望が寄せられると、「子育ては市町村に権限を移す。皆さんが市町村長や議会の選挙に関心を持つことが大事」と訴えた。
中には「何を基準に評価したらいいのか分からない」との声も。橋下知事は「(行政は)クビと倒産がないから、事業を評価する力が弱かった。府民満足度などで目標を立て、戦略を出したい」と応じた。
府民との対話は5回目で、過去最高の273人が応募した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090124-OHT1T00186.htm