2007年に銃乱射事件があった米バージニア州のバージニア工科大で21日夜、中国から留学している女子大学院生シン・ヤンさん(22)がナイフで首を切られ死亡した。警察は、直前まで一緒にいた中国の男子大学院生ハイヤン・ズー容疑者(25)を殺人容疑で逮捕した。
米メディアや大学新聞などによると、2人は以前からの知り合いで、事件直前まで学内の喫茶店でコーヒーを飲んでいたという。喫茶店内には7人の目撃者がいたが、2人が争っている様子はなかった。警察が現場に到着した時、ズー容疑者は、切断したヤンさんの頭部を持っていたという。
ヤンさんは会計学を学ぶため、今月8日に北京から渡米したばかり。ズー容疑者は中国東部の寧波出身で昨年秋から在籍し、農業と応用経済学を学んでいたという。殺害動機はわかっていない。学校の記録によると、ズー容疑者はヤンさんの緊急連絡先の1人だった。
バージニア工科大では07年4月、韓国出身の男子学生が、大学構内で銃を乱射。史上最悪となる32人が死亡し、全米に衝撃を与えた。同大のチャールズ学長は「今回のような暴力的な事件は、(乱射事件があった)4月16日を思い起こさせる」と話している。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090124-OHT1T00082.htm