2009年01月24日(土) 20時20分
グアンタナモの元収容犯、釈放後アル・カーイダ幹部に(読売新聞)
【ワシントン=黒瀬悦成】複数の米メディアは23日、キューバのグアンタナモ米海軍基地のテロ犯収容施設から釈放された容疑者が、国際テロ組織アル・カーイダのイエメン支部の副司令官になっていたことが判明したと報じた。
オバマ大統領は22日、施設の1年以内の閉鎖を命じる大統領令に署名したが、今回の事態発覚が施設閉鎖に伴う収容犯の釈放論議に一石を投じるのは確実だ。
23日付ニューヨーク・タイムズ紙などによると、問題の人物は、サウジアラビア出身のサイド・アリ・シフリ容疑者。同容疑者は米同時テロ直後の2001年12月、アフガニスタンとパキスタンの国境で逮捕され、グアンタナモに移送された。
国防総省が公表した捜査資料では、シフリ容疑者は米同時テロ前後の時期、アフガンやイランでテロ活動に関与したとされるが、同容疑者は「じゅうたんを買い付けていただけだ」と主張し、07年に釈放された。当初はサウジで元収容犯の社会復帰プログラムに参加していたが、その後は消息不明になっていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090124-00000049-yom-int