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2009年01月24日(土) 13時03分

福田・真岡市長:民主・山岡氏に資金提供 双方の主張食い違い /栃木毎日新聞

 真岡市の福田武隼(たけとし)市長(66)が01年4月の市長選で、民主党国会対策委員長の山岡賢次衆院議員(比例北関東)から、選挙の応援に公設秘書の派遣を受けた報酬として、計405万円を提供していたことが発覚した。福田市長は23日に会見し「選挙戦の終盤で断りにくかった。山岡氏への謝礼という認識だった」と話したが、山岡氏は同日「秘書を派遣した見返りを受け取ったことはない」と全面的に否定した。双方の主張は大きく食い違い、何が真相か分からない状態となっている。【戸上文恵】
 ◇「謝礼」「選挙妨害」…真相は
 同日、真岡市役所で会見した福田市長によると、01年の市長選への出馬を控えた00年12月16日、山岡氏と公設秘書が市長の自宅を訪ね、山岡氏自身から、秘書を派遣する見返りとして、報酬を支払うよう要求されたという。福田市長は当時、山岡氏の後援会長を務めていた。
 報酬は一度に支払うのではなく、分割払いすることで合意。福田市長が理事長を務める「医療法人社団 福田会」(同市並木町3)は同20日、「ニューワールド」(東京都渋谷区)と顧問契約を締結し、01年1月〜03年3月の間、「顧問料」として毎月15万円ずつ支払ったという。
 福田市長は「支払うことに抵抗感はあったが、(秘書を)引き揚げられると困るだろうということをにおわされた」と釈明した。また、不透明な形で資金提供をしていたことについて、福田市長は「問題だった。(税務署に)修正申告したい」と語った。
 これに対し、山岡氏は文書で「まったく事実に反する。市長に当選後、寝返って政敵となった市長サイドの虚言であり、市長選への悪質な選挙妨害しか考えられない」と反論している。
 福田市長は山岡氏の反論に対し「選挙妨害するつもりは全くない。忙しい人だから、忘れているのかもしれない」と話した。
 福田市長は昨年の12月議会で、3選不出馬を表明した。任期満了に伴う市長選(4月19日告示、同26日投開票)には、福田氏と同様、山岡氏の後援会長を務めていた病院理事長の斎藤鉄男氏(67)と、福田市長の後継候補で同市副市長の井田隆一氏(63)の2新人が立候補する見通しだ。

1月24日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090124-00000123-mailo-l09