米インターネット検索大手グーグルが22日発表した2008年10—12月期決算は、売上高が前年同期比18%増の57億90万4000ドル(約5100億円)と増収を確保したが、純利益は68%減の3億8244万2000ドルと大幅減益となった。減益は04年の上場以来初めて。
情報技術(IT)分野の高成長企業の代表格だったグーグルも世界的な経済混乱の影響を回避することはできず、金融市場の混乱による投資評価損の計上やコスト増が足を引っ張った。
有料の検索広告などが伸び本業は好調を維持したが、同業のAOLなどに対する出資に絡んで約10億9000万ドルの損失計上を迫られた。また人件費、研究開発費なども軒並み増加した。
シュミット最高経営責任者(CEO)は「携帯電話など成長が期待できる分野への積極的な投資を続ける」などと今後の方針を語った。
08年通期の売上高は31%増の217億9555万ドル、純利益は0・5%増の42億2685万8000ドルだった。(共同)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090123-OHT1T00140.htm