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2009年01月23日(金) 22時23分

火災 東京・秋葉原のビル建設現場で9人軽傷毎日新聞

 23日午後2時45分ごろ、東京都千代田区外神田3のオフィスビル(地上19階、地下3階)建設現場の地下1階から出火、発泡スチロールなど約20立方メートルを焼いた。東京消防庁によると、煙が充満し地下1〜3階にいた作業員約150人のうち28人が一時取り残されたが、工事関係者や消防隊員がゴンドラを取り付けたクレーンなどを使って約30分後に全員救助した。男性9人が煙を吸い込むなどして搬送されたがいずれも軽傷。

 警視庁万世橋署や東京消防庁によると、地下1階で作業員がバーナーを使って鉄骨を切断する際、火花が近くの発泡スチロールに飛び散って引火したという。消防車やポンプ車など計58台が出動し、一時騒然とした。

 地下1階の男性作業員(48)によると「火事だ」との声で上階に上がろうとしたが、煙が充満していたため現場責任者の指示で地下3階に避難。地上では急きょクレーン車が用意され、ゴンドラに4〜5人ずつ乗せてつり上げたという。作業員は「不安だったがみんな落ち着いた様子で整然と避難した」と振り返った。

 現場はJR秋葉原駅から北西に約100メートルで、昨年6月の秋葉原17人殺傷事件の現場とほぼ同じ場所。一時は黒煙がビル屋上付近まで上がり、都内の無職の男性(62)は「すすで口の周りを黒くした作業着姿の男性があわてて飛び出してきた」と興奮した様子で話した。【古関俊樹、町田徳丈、林哲平】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090123-00000036-maip-soci