2009年01月23日(金) 21時39分
栃木・真岡市長 山岡議員に405万円 秘書派遣で報酬(毎日新聞)
栃木県真岡市の福田武隼市長は23日に会見し、民主党国会対策委員長の山岡賢次衆院議員(比例北関東)に01〜03年、選挙で秘書の派遣を受けた報酬名目で計405万円を提供したと述べた。
福田市長は「選挙で支援を受けた見返りと認識していた」とするが、山岡氏は「見返りは受け取ったことはなく当選後に寝返った市長サイドの虚言」と反論した。
福田市長によると、00年12月16日、自宅で山岡氏と公設秘書に会った際「秘書を張りつけにするので報酬を支払ってほしい」と依頼されたという。01年1月〜03年3月、市長の関連法人から「ニューワールド」(NW)という社名の口座に「顧問料」の名目で月15万円ずつ支払った。市長の関連法人はNW社と顧問契約を結んだが、実際には顧問業務は行われなかったという。
NW社は76年設立で資本金1000万円、業務は企業提携でのコンサルタントなど。01年当時の社長は「山岡議員に頼まれ(社長として)名前を貸しただけ。会社のことは一切知らない」と話す。
福田市長は「公設秘書と実際に顔を合わせたのは2〜3回だけ。(報酬の支払いは)好ましくないことだとは思ったが、断れなかった」と話した。
山岡氏は「選挙で秘書を派遣しているが、金の要求などありえない。顧問契約は市長の弁護士代などと聞いている」と話している。
福田市長は01年4月の市長選で民主、自由両党(当時)の推薦で初当選。05年4月には自民、公明両党の推薦で再選した。【戸上文恵】
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