2009年01月23日(金) 18時07分
オバマ大統領の「BlackBerry問題」、使用継続で決着(Computerworld.jp)
米国大統領バラク・オバマ(Barack Obama)氏の「BlackBerry問題」がようやく解決した。大統領報道官は1月22日、オバマ大統領は今後もBlackBerryを手放さないことを明らかにした。
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「大統領は、愛用のBlackBerryを、大幅なセキュリティ強化を施すという条件付きで、今後も使い続けることになった。ただし、大統領が連絡をとる相手は、少数の幹部および個人的な友人に限られる。通信できることを保証しつつも、その通信が効果的かつ保護されたかたちで行われるようにするためだ」と、大統領報道官ロバート・ギブス(Robert Gibbs)氏は説明した。
オバマ大統領がBlackBerryのヘビーユーザーであることは周知の事実である。同氏自身も、BlackBerryに深い愛着を持っていることを公言している。しかしBlackBerryが、米国連邦政府が定める最高レベルのセキュリティ基準を満たしていないことから、オバマ大統領がBlackBerryを使い続けることには政府内で疑問の声が上がっていた。
機密性の高いデータをBlackBerryでやり取りするのが問題とされる理由の1つは、その情報が米国外へ送信されるためである。BlackBerryから送信される米国発のメッセージは、カナダにあるResearch In Motion(RIM)のネットワーク・オペレーションズ・センターを経由して送信先に届くのである。
ちなみに、BlackBerryの使用が認められなかったら、オバマ大統領は「Sectera Edge」という携帯情報端末に乗り換えるのではないかとのうわさも流れていた。同端末が連邦政府のセキュリティ基準を満たしているからである。
米国Microsoftのリード・エンタープライズ・モビリティ・ストラテジスト、ランディ・シーゲル(Randy Siegel)氏によると、Sectera Edgeは米国General DynamicsとL-3 Communicationsによって設計され、OSにはWindows Embedded CEを採用している。
Sectera Edgeの開発は、国家安全保障局との契約(契約金は1,800万ドル)の下で行われたとされている。現在、国務省や国土安全保障省、国防総省、そして各種の情報機関で何万人もの職員がSectera Edgeを使用している、とシーゲル氏は言う。ただし、オバマ大統領が同端末の使用を計画しているという報道については「コメントできない」としている。
(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)
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