ソニーは22日、世界的なデジタル家電の販売不振に対処する収益改善策として、国内の正社員を対象とした希望退職募集や新規採用の抑制、役員の報酬カットを行うことを明らかにした。
2010年3月末までに全世界で1万6000人以上の人員削減を柱とするリストラ策を打ち出しており、全社的なコスト削減で経営の立て直しを図る。
ソニーは主力のエレクトロニクス事業部門などの不振や円高で、本業のもうけを示す連結営業利益は14年ぶりに赤字になる見通しだ。このため、特に販売が低迷している液晶テレビの国内生産拠点を統合する。
子会社傘下でプロジェクターなどを生産する一宮テック(愛知県一宮市)での生産を10年3月末までに打ち切り、液晶テレビを組み立てる稲沢テック(愛知県稲沢市)に生産を移す。一宮テックの正社員は稲沢テックに配置転換する。派遣社員の数百人については契約を更新しない考えだ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090122-OYT1T00543.htm