2009年01月22日(木) 11時50分
驚くべき日本の「出前用バイク」(WIRED VISION)
この前代未聞の改造バイクは、出前の配達で味噌汁を一滴もこぼすことなく、交通事情の悪い日本の道路を全速力で走り抜けることができる。
バイクの後部に取り付けられた、どちらかといえば不安定に見える付属物は、釣り合いを保つ吊り下げ式の棚で、ここに弁当箱や丼などが置けるようになっている。
角を曲がる際にバイクが傾いても、棚は水平を保ち、出前の品は道路にぶちまけられることもなく、あるべき場所から動かない。
もちろん、米国でよく見受けられるピザの配達屋のような運転をすれば、汁物はこぼれるだろうが、安定した運転をするかぎり、この吊り棚は抜群の働きをしてくれるはずだ。簡素ながら洗練された改造だ。
『Tokyo Times』の記事(英文)『夕食の配達は危ういバランスで』を参考にした。
[かつては、自転車やオートバイで出前を配達するとき、片手でハンドルを持ち片手に岡持ちを提げるアクロバティックな運転がみられた。『ホンダ・カブ』のウィンカースイッチが変則的な取り付け方をしてあったり、自動クラッチを採用しているのは、このような用途を念頭において開発されたため。その後は安全のために、出前用のオートバイに出前機を取り付けるようになった。
出前機の構造は、基台から上方へ延びた腕から、空気ダンパーや金属バネを組み合わせたサスペンションを介して岡持ちなどを載せる台が吊られているもので、オートバイの走行振動がバネで緩衝される構造になっている。また、積載台が腕から振り子のように自由に揺動でき、オートバイ走行に特有なバンク(曲がる際に車体を傾けること)を緩衝している。積み荷の対象によって、岡持ち専用のものと、盆を介して重ねた丼や重ねた寿司桶、蕎麦蒸篭をそのまま積むものとに大別される]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090122-00000001-wvn-sci