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2009年01月20日(火) 00時00分

QRコード自分好みに読売新聞


2次元バーコードを使って、うまく管理しよう

 携帯電話でのインターネット接続などに使われる2次元バーコード(QRコード)。実は、ラベル作成ソフトを使えば、自分でも情報を書き込んだバーコードを作れる。読み取りももちろん携帯電話で大丈夫だ。これを使って、家庭の物品の購入日や故障時の連絡先を記録しておくと、管理がしやすくなる。(吉田典之)

STEP1  データを書き込み変換

 まず用意するのは、ラベルシートと印刷ソフト。

 今回は、エーワン社のシール付きのラベルを使った。印刷ソフトは、同社が無料提供する「ラベル屋さんHOME」を、ホームページ(http://www.a-one.co.jp/)からダウンロードして、パソコンにインストールしよう。

 ソフト起動後、製品の品番で検索すると、選んだラベルに合わせた作成画面が表示される。

 作成メニューの「線や図形」を選び、「QR」の入力欄を表示させる。文字を書き込んで「新規に貼り付ける」をクリックすると、変換されたバーコードが表れる。

STEP2  一覧表で記入漏れ防ぐ

 盛り込むデータは何でもいいが、今回は「整理番号」「品名」「購入日」「購入店」「価格」「故障時連絡先」「保証期間」「保管場所」としてみた。

 ここで便利な一工夫を。データは表計算ソフトで一覧表を使って作り、それをコピーし、はり付ける。記入漏れを防げるほか、作った一覧は、パソコン側の管理簿として保存する。表計算ソフトがなければ、ワープロソフトでも十分。文字数は、250字程度に抑えるのがよいだろう。

 印刷する際、コードの欄外に文字で品名を記しておけば、複数のラベルを作ってもはり間違いが防げる。

STEP3  汚れない場所にはる

 作ったラベルは、目立たず、汚れない場所にはろう。データの表示は、カメラ付き携帯電話のバーコード読み取り機能を使う。要領は通常の読み取り操作と同じだ。画面には入力した文字が表示される。故障時は保証期間内かどうかがわかるし、表示された電話番号から直接電話をかけられる。取り扱い説明書や保証書を探す手間が省ける。

 修理などの追加情報があった場合は、パソコン側でデータを書き直して管理する。バーコードに盛り込める文字数には余裕があるので、再びラベルを作ってはり直してもよいだろう。家具以外にも、趣味の作品や収集品などの管理にも使える。

個人的内容 盛り込まない 携帯電話で読み取れるので、学校など不特定多数の人が使う場所での備品管理にも便利。 携帯があれば、誰でも読み取れてしまうので、個人的な内容はあまり書かないほうがよい。
名刺やあて名ラベルも
ラベルマイティ9プレミアム

 名刺やあて名のラベルが簡単に作れる。パソコンと家庭用プリンターがあれば、作りたいもの、用紙、デザインを選ぶだけで、オリジナルなシールが出来る。1万6000種以上の用紙に対応し、住所録や写真も読み込める。QRコードやバーコードの作成もでき、CDのラベルも自由自在。ジャストシステム 標準価格9800円

easyQR

 文字データからQRコードを作成する無料ソフト。パソコンでキャリアやモードを選択し、文字を入力して変換するだけ。絵文字にも対応している。URLはhttp://beefway.hp.infoseek.co.jp/dl-easyqr.html(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20090120nt09.htm