太陽の塔が一つ目に—。今月末に公開の映画「20世紀少年 第2章 最後の希望」の完成披露イベントが十九日、大阪府吹田市の万博記念公園であり、シンボルタワーの「太陽の塔」が劇中に登場する宗教団体の塔に一日限りで変身した。
一九七〇年の大阪万博開催に際して岡本太郎さんが制作した「太陽の塔」は、高さ六十五メートルの日本最大級の現代アート作品。頂上と胴体部にある二つの顔に、一つ目のマスクをかぶせるなどして、謎の宗教家「ともだち」が建てた重要施設に姿を変えた。費用は約八千万円。
夜になって開かれたイベントでは塔に映像を映し出し、約千人の招待客から歓声が上がる中、七十発を超す花火が打ち上げられた。
【写真説明】映画の完成披露イベントで変身した「太陽の塔」=19日夜、大阪府吹田市の万博記念公園