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2009年01月19日(月) 09時04分

飛行機不時着事故の模様をいち早く伝えたソーシャル メディアjapan.internet.com

15日にニューヨークで起きた US Airways 1549便の劇的なハドソン川への着水事故は、米国のテレビおよび新聞の見出しを飾った。だがこのニュースは、最初にソーシャル ネットワーク サイトで伝えられ、それがモバイル メッセージを通じて人々に広まった。これはソーシャル メディアが、そのファンを喜ばせる大きな金星を挙げたと言えるだろう。

1549便の緊急着水の模様を捉えた数々の写真は、Facebook をはじめとするソーシャル ネットワーク サイトや、Twitter および Tumblr などのマイクロ Blog サービスで、全米のニュース番組の報道よりもかなり早い段階から掲載され始めていた。さらに、仕事中に Web サイトに接続していた人や、屋外に出ていた人、またはテレビが近くにない場所にいた人にとって、ソーシャル メディアはその後も事件に関する唯一の情報源となった。

最も早い段階の事故写真の1つは、Twitter と、Twitter へ画像を送信できる写真投稿サービス TwitPic に掲載された。この写真は、『iPhone』ユーザーの Janis Krums 氏が撮影したものだ。その数分後には Krums 氏の写真が様々な Blog やニュースサイトに掲載されたため、TwitPic のサイトのトラフィックが急激に増加したと、TwitPic の創立者で同サービスを運営している Noah Everett 氏は述べている。

30分後、Krums 氏は事故現場の写真を撮影したことにより、MSNBC による生中継のニュース番組でインタビューを受けることになった。米テレビネットワーク ABC の番組『Good Morning America』をはじめ、他のテレビ番組や新聞でも、Krums 氏の写真やソーシャル ネットワーク サイトに投稿された他の写真を報道で使用した。

16日午前の時点で、Twitter にはハドソン川への飛行機墜落事故に関する1500以上の投稿が寄せられていた。その内容は、事故の第一報に関するものから、翌16日の、ソーシャル ネットワークが他のメディアに先駆けて情報を提供したことを自画自賛するものまでさまざまだ。

ただし、こうした現象に対し、すぐさまその意義を一笑に付す向きもある。

オンライン メディア界の重鎮 Neil Budde 氏は、「人々はきっと、Twitter がハドソン川の事故に関するすべてのニュースを提供したと言うようになるだろう。だがテレビが膨大な情報を提供する一方で、そこには大した情報はなかった」と述べている。同氏は、ニュース収集サイト『DailyMe』の社長で、『Wall Street Journal』(WSJ) 紙オンライン版の創刊時から編集長を務め、発行者でもある。

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