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2009年01月19日(月) 08時23分

【神隠し殺人】遺体損壊・遺棄の状況さらに…きょう第3回公判産経新聞

 東京都江東区のマンションで会社員の東城瑠理香さん=当時(23)=が殺害され、バラバラにされた事件で、殺人罪などに問われた2室隣の星島貴徳被告(34)の第3回公判が19日午前10時から、東京地裁(平出喜一裁判長)で開かれる。検察側と弁護側双方が星島被告に被告人質問を行う予定となっており、検察側は、東城さんの遺体を細かく損壊して遺棄した状況などを引き続き明らかにしていくとみられる。

 14日に開かれた第2回公判では、検察側による被告人質問が行われた。星島被告は、「(東城さんは)自分が逮捕される証拠、邪魔な存在で、消さなければいけないと思った。(殺害時には)『早く死んでくれ』。それだけを考えていた」と当時の心境を振り返った。

 殺害直後に遺体を解体している際に警察の聞き込み捜査があったことにも言及。「(警察に見つからないよう)髪をぬらして上半身裸で応対し、風呂に入っている芝居をした」と述べた。さらに、「顔を見るのが怖くて(胴体と分離するために)首を切った。恨まれ、のろわれるような気がした」と話した。

 星島被告は被告人質問の途中、唐突に「(自身は)絶対に死刑だと思う」と大声を上げ、検察官から「質問されていないことに答えなくていい」といさめられる一幕もあった。大型モニターで遺体の切断面が再現された際には、傍聴していた遺族が耐えきれずに泣き出し、退廷する場面もみられた。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090119-00000507-san-soci