2009年01月19日(月) 17時06分
オバマ氏、建国の夢訴え リンカーン記念堂前で演説(産経新聞)
【ワシントン=山本秀也】米大統領就任を2日後に控えたバラク・オバマ氏は18日、ワシントンのリンカーン記念堂前の広場を埋めた数万人の大観衆を前に演説し、「国の基礎を築いた人々の夢は、なお生きている」と述べ、米国民の結束で歴史的な景気後退など米国の直面する難局を乗り越えるよう訴えた。
敬愛するリンカーンの座像を背にした演説で、オバマ氏は「わが国は戦争の最中にあり、経済は危機に直面している」と前途の困難を指摘。その上で、人種や党派を越えた結束を訴え、「道は長く険しいが、国の真価は難局にあってこそ示されるのだ」と語りかけた。
集会は、オバマ氏の就任を祝う野外コンサートとして開かれ、ロック歌手のU2、ブルース・スプリングスティーン、歌手で女優のビヨンセらが登場した。防弾ガラスで囲まれた特設ステージには、ミシェル・オバマ夫人と令嬢2人、バイデン次期副大統領夫妻も姿をみせた。
オバマ、バイデン両氏は集会に先立つ同日午前、戦没者墓苑にあたるワシントン近郊のアーリントン墓地で、無名戦士の墓に献花した。墓地への往復には、防弾機能などを強化した新型の大統領専用リムジンが、20日の就任パレードよりひと足早く使用された。
一方、メリーランド州のキャンプデービッド山荘で週末を過ごしたブッシュ大統領夫妻は同日午後、ホワイトハウスに帰着。任期満了にともなう20日午前の退去まで、2日足らずを施設内で過ごす。
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