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2009年01月19日(月) 11時06分

ネットいじめ苦?に自殺 さいたま市の中3女子産経新聞

 さいたま市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が平成20年7月、同級生から、「ネットいじめ」を受け、3カ月後に自殺していたことが19日、わかった。女子生徒の自宅から同級生の実名を挙げた遺書が見つかったが、市教育委員会は「いじめと自殺との直接の因果関係はないが、無関係とは言い切れない」としている。

 学校と市教育委員会によると、女子生徒の保護者から20年7月、「プロフ」と呼ばれる携帯電話のサイトに「キモイ」などと、女子生徒を中傷する書き込みがあるとの訴えがあった。学校が調査したところ、同じクラスの女子生徒2人が書き込みを認めたため、謝罪させた。

 20年10月、プロフで中傷された女子生徒は自室で自殺し、保護者は当初、自殺の事実を伏せるよう学校側に求めていた。だが、その後に自宅から7月に謝罪した女子生徒の名前を挙げ、「復讐(ふくしゅう)はきっちりしますからね」などと書かれた遺書が見つかり、保護者は学校側に自殺の事実を明らかにしたうえで、詳しく調査するよう求めていた。

 学校は11月に調査を実施し、「7月以降にはいじめはなかった」と保護者に伝えたが、保護者は納得せず再調査を求めている。

 市教委は「あってはならないことと考えているので、今後も継続して対応していければ」と話している。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090119-00000521-san-soci