2009年01月19日(月) 02時54分
りそなネットバンキングで不正振り込み 乱数表カード悪用か(産経新聞)
りそな銀行と埼玉りそな銀行の顧客が利用できるインターネットバンキング「りそなダイレクト」で昨年12月、顧客の預金が勝手に別口座に振り込まれる被害が2件あったことが18日、分かった。振り込みをする際に必要となるパスワードを記した「乱数表カード」が顧客への郵送中に不正に入手され、悪用された可能性が高いという。りそなホールディングス(HD)は埼玉県警浦和署と警視庁丸の内署に相談している。
関係者などによると、不正振り込みの被害にあったのは、「りそなダイレクト」に申し込んでいる埼玉りそな銀行の顧客の預金口座。昨年12月中旬から行われた内部調査で、同銀顧客の2口座から少なくとも十数万円が別の口座に不正に振り込まれているのが分かった。
振り込みをするには、自分で定めたパスワードと乱数表カードのパスワードの2種類が必要となる。りそなHDは、乱数表カードは郵送中、一方のパスワードも何らかの方法で不正に入手された可能性があるとみて調べている。
りそなHDは新たな被害を防ぐため、昨年10月以降にインターネットで「りそなダイレクト」を申し込んだ顧客の一部の取引を一時的に停止。これまでネットで取引したことのない新規客が大半で、顧客に乱数表カードの所持の有無や本人確認をするなどしてから、取引を再開している。
「りそなダイレクト」はりそな銀行、埼玉りそな銀行の顧客を対象にインターネットで振り込みなどができるサービスで、約230万人が契約している。平成18年4月にも、埼玉りそな銀の顧客の預金口座から10万円が他行の口座に振り込まれる被害が出ており、同行は埼玉県警に被害届を出していた。
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