2009年01月19日(月) 02時31分
<稲川会>本部事務所の赤坂移転を中止、横浜に変更か(毎日新聞)
指定暴力団稲川会(角田吉男会長)の本部事務所移転問題で、東京都港区赤坂6のビルへの移転が一転して取りやめとなり、横浜市都筑区の同会最大拠点「稲川会館」に移る公算が大きくなったことが警視庁への取材で分かった。稲川会の最高幹部が赤坂への移転中止を周辺に示唆し、赤坂のビルに設置していた監視カメラを取り外したという。ただ同会から正式な報告がなく、ビル登記の変更手続きもないことなどから、警視庁は引き続き警戒を続ける。
稲川会は老朽化した港区六本木の本部事務所からの移転を検討。傘下の組長が社長を務める不動産会社が08年9月、北東に約500メートル離れた赤坂の3階建てビルを購入し、今月7日に警視庁に移転を通知してきた。しかし周辺住民らは猛反発、緊急集会を開き使用差し止め訴訟を検討する動きに発展している。
これに対し、警視庁幹部によると稲川会最高幹部が最近になって「赤坂には移らない」と複数の幹部に話し、赤坂のビルへの組員の出入りもなくなった。住民らの反発を懸念した動きとみられ、横浜への移転が有力となったという。
警視庁組織犯罪対策3課は「明確な移転中止の発表がなければ警戒は続ける」としており、21日に予定されている住民、警察、自治体による大規模な決起集会はそのまま開かれる。
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