2009年01月19日(月) 02時21分
<岐阜市長選>無投票で前市長3選 市岐商移管の民意問えず(毎日新聞)
岐阜市立岐阜商業高校(市岐阜商)の学校法人「立命館」への移管問題に端を発した出直し岐阜市長選が18日告示され、前市長の細江茂光氏(60)=無所属=以外に立候補者はなく、細江氏が無投票で3選された。
同市長選が無投票となったのは1967年以来、42年ぶり。議会が市岐阜商存続請願を採択したため、「民意を問う」と辞職した細江氏だったが、空振りに終わる形になり、移管のためには新たな策を講じる必要がありそうだ。
細江氏は当選後、「立命館誘致を掲げた私が市民によってまた選ばれた。市議会3月定例会という難関があるが、市民の真意が反映されると信じている」と述べ、「各市議の行動に期待する。(反対し続けるのならば)直接語りかけ、翻意を促す」とした。さらに「対抗馬を立てようとして立てられなかったのは、大いなる民意の表れだ」と主張した。
移管反対派は「市議会で既に結論が出ている。選挙で移管問題の是非は問われなかった」と主張している。立命館側は、移管問題の結論について3月末をタイムリミットとしている。
前回選挙は自民、民主の推薦、公明の支持を得た細江氏だが、今回いずれも推薦・支持を見送った。今回の市長選を巡っては自民、民主、公明、共産、社民各党にまたがる反対派市議らが超党派での対抗馬擁立を模索したが、足並みがそろわず断念。その後、独自候補の擁立を検討していた共産党などでつくる市民団体も見送った。
細江氏の任期は2期目の残り期間である来年2月23日まで。【鈴木敬子】
▽立命館のコメント 移管は教育振興を柱とする岐阜市の政策に共感し、貢献したいという思いから提案した。今後のことは、3月市議会の結論を受けて、市関係者と協議しながら対応していく。
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