第14回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝=日本陸連、中国新聞社主催、NHK共催)は十八日、広島市中区の平和記念公園を発着点とする7区間、48・0キロのコースで全国47チームが競い、長野が2時間18分43秒の大会新記録で2連覇を果たし、大会最多記録を更新する五度目の優勝を飾った。
午後零時半、気温八度の曇り空の下、号砲が鳴った。1区は互いにけん制し合うスローペース。残り五百メートルのスプリント勝負を埼玉が制した。1秒差の3位でたすきをつないだ長野は2区で首位に浮上。一時は福岡に先頭を明け渡したが、5区で再度トップに立つと一気に後続を引き離し、盤石リレーでゴールテープを切った。2位に兵庫が入り、11年連続入賞となった。
中国勢は三年連続入賞なしに終わった。広島は一時6位を走るなど3年ぶりの入賞が期待されたが12位でフィニッシュ。同じく山口は過去最低の28位に沈んだ。鳥取が35位、島根が37位、岡山が43位だった。
レース後、広島市中区の国際会議場で閉会式があり、優勝した長野に中国新聞社優勝旗などが贈られた。優秀選手には福岡・三津谷祐選手(トヨタ自動車九州)、ジュニアA(高校)優秀選手に長野・村沢明伸選手(佐久長聖高)、ジュニアB(中学)優秀選手には静岡・勝亦祐太選手(富士岡中)が選ばれた。(友岡真彦)
【写真説明】<上>一斉にスタートする47チームの高校生選手たち(撮影・福井宏史)
<下>大会新記録で2連覇のゴールテープを切る、長野のアンカー上野裕一郎選手(撮影・藤井康正)