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2009年01月19日(月) 00時00分

広島アンカー岡本が区間賞中国新聞

 表彰式で浴びた拍手は、優勝した長野チームにも劣らなかった。広島の岡本直己選手(24)=中国電力=が最終7区で区間賞を獲得。五輪ランナーたちを抑え、初めて表彰台に上がったものの、そこはやはり駅伝。「チームのみんなとここに立ちたかった」と、12位フィニッシュに喜びは控えめだった。

 17位でたすきを受けた時、入賞争いから1分以上遅れていた。一つ前の背中からも23秒差。「8位に届くと信じ、一人でも多く抜くつもりだった。声援が背中を押してくれました」と、朝練習で走り慣れた市街地コースでぐんぐん加速した。

 出身地の鳥取代表で3度走ったこの区間、最高は明大3年で出場した11回大会の区間14位。中電入りし、広島でエントリーした前回は3区2位で16人抜きを演じた。実業団選手としての自覚と徹底した体調管理が、急成長を後押しする。

 北京五輪代表の秋田・松宮隆行選手(28)=コニカミノルタ=に1秒差で競り勝った区間賞は「自信になる」。今年の目標は1万メートルでの世界選手権出場だ。

【写真説明】区間賞の快走で5人を抜き、12位フィニッシュした広島のアンカー岡本選手(撮影・坂田一浩)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901190038.html