ひろしま男子駅伝に、長距離部員が2人しかいない向丘中(福山市)の陸上部から、2年の箱田幸寛選手(14)が出場した。部員不足で昨年11月の中国中学校駅伝は出場できなかった。「陸上部員の少ない学校のみんなに希望を」と誓い、安芸路を駆け抜けた。
第1中継所で、9位でたすきを受けた。「後半にペースを上げる」。思い描いた作戦は的中し、6位に順位を押し上げた。応援も心強かった。駆け付けたのは部の仲間や同級生36人。横断幕やのぼりが、走りを沿道からサポートした。
レース後、直前まで付き添ってくれた陸上部の馬屋原浩之監督(45)に、結果を報告した。「あきらめなければ大舞台に立てる。来年も目指す」。箱田選手の表情に自信がみなぎった。
【写真説明】仲間の声援にこたえ、好走する箱田選手(34)