広島市中区の縮景園で18日、1年の無病息災を祈る恒例の「大福(おおぶく)茶会」があり、茶道愛好家ら約600人がもてなしを受けた。大福茶は、若水でたてる薄茶に梅干しと黒豆、サンショウの実を入れた新年の伝統茶。上田宗箇流直心会の門弟たちが紋付き袴姿でお点前を披露し、振る舞った。参加者は茶器や菓子の由来などに耳を傾けながら、温かいお茶を楽しんだ。広島学院高茶道部の2年長沖佳郁さん(17)=佐伯区=は「厳かな雰囲気の中で、落ち着いた気持ちになれた。今後のお手本にもしたい」と話していた。
【写真説明】一年の無病息災を祈った縮景園の大福茶会