2009年01月19日(月) 11時43分
【鈴香被告控訴審】第5回「言動に統一性なく場当たり的」精神科医(産経新聞)
秋田県藤里町の連続児童殺害事件で殺人と死体遺棄の罪に問われ、1審で無期懲役判決を受けた無職、畠山鈴香被告(35)の控訴審第5回公判が19日、仙台高裁秋田支部(竹花俊徳裁判長)で開かれ、弁護側の要請で鈴香被告と面談した精神科医に対して8日に東京地裁で非公開で行われた証人尋問の内容について裁判所が報告した。
■写真で見る■ 控訴審初公判のため仙台高裁秋田支部に入る検察側
報告によると、精神科医は、鈴香被告は言動の統一性に疑問があり、周囲の状況に影響されやすく、場当たり的な行動が多いと分析。そのうえで、2軒隣に住む米山豪憲君=当時(7)=殺害や、殺害後に豪憲君の両親に対し、同情の意を示した手紙を送るなどの行為も、あまり状況を考えずに行った行動だったとした。
また、1審判決後、傍聴していた豪憲君の両親に対し土下座をしたことについては「反省という人間として高度な作業は、被告にとって困難なもの。土下座は(どのように反省したらいいか分からない)被告にとって精いっぱいの行動だったのではないか」とした。
鈴香被告に対する精神科医の面談は、控訴審の段階で弁護側の要請によって行われた。前回公判では、精神科医が鈴香被告を混合性人格障害と分析していることが報告されている。
1審判決によると、鈴香被告は平成18年4月9日、長女、彩香ちゃん=当時(9)=を藤里町の藤琴川の橋の欄干から突き落として殺害。同年5月17日、同町の自宅で、豪憲君の首を腰ひもで絞めて殺害、遺体を能代市の市道脇に遺棄した。
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