中国電力島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)のプルサーマル計画で、経済産業省主催の住民説明会が17日、松江市内であった。国による一連の地元説明は終わり、市の受け入れの可否判断に向けた協議は大詰めを迎える。
プルサーマルについて説明した第1部は資源エネルギー庁が核燃料サイクルのメリットを強調。原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会は制御棒や燃料棒の安全性、事故時の影響などを検討した安全審査の経緯を解説した。
第2部は島根原発の耐震安全性を国が認めた背景を説明。参加した住民約400人からは核燃料サイクルへの疑問や耐震安全性に関する質問が相次いだ。
市が国に求めていた市内計5回の地元説明はこの日で終了。松浦正敬市長は「疑問を率直に語ってもらい理解が進んだと思う。今日出た疑問点は各専門家に見解を聞きたい」と話した。
【写真説明】島根原発のプルサーマル計画の住民説明会で、国と中電に安全性などを質問する参加者