2009年01月18日(日) 02時33分
<中大教授刺殺>階段に血の足跡…波模様、種類の特定急ぐ(毎日新聞)
東京都文京区の中央大後楽園キャンパスのトイレで、理工学部教授の高窪統(はじめ)さん(45)が刺殺された事件で、現場の校舎の階段や踊り場に血の付いた波模様の足跡が残されていたことが男子学生(20)の証言で分かった。警視庁富坂署捜査本部は、犯人が階段で逃走した際に付いた疑いがあるとみて靴の種類の特定を進める。
男子学生は事件当日の14日午前、現場の1号館4階の実験室に同級生ら数人でいた。高窪さんが襲われたとみられる時間帯の同10時15〜20分ごろ、廊下の方から「ワー」という男性の叫び声が聞こえ、間もなく第一発見者の留学生が慌てた様子で実験室に入ってきたという。
叫び声について、留学生は捜査本部に「自分は声は上げていない」と話しているといい、犯人か高窪さん自身とみられる。
その数分後、男子学生がトイレに行こうと中央階段で3階に下りた際、4階と3階の途中の踊り場と3階に下りきった地点の2カ所で血の付いた足跡を見たという。警視庁の捜査員や東京消防庁の救急隊員が到着する前だったという。
男子学生は「足跡の大きさは約5センチ。波模様で靴のつま先部分だと思った」と話している。
一方、現場近くの東京メトロ丸ノ内線後楽園駅のトイレ個室で見つかった血痕は、事件とは無関係とみられることが捜査本部の調べで分かった。一般のトイレ利用者の血痕とみられる。【山本将克、佐々木洋】
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