2009年01月18日(日) 02時27分
厳戒態勢の首都ワシントン オバマ氏就任式(産経新聞)
【ワシントン=有元隆志】オバマ次期米大統領は17日午前(日本時間18日未明)、20日の就任式にむけて米独立の地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)から首都ワシントンに向けて列車で出発。黒人初の大統領が誕生する歴史的瞬間とあって、史上最多の見物人が見込まれており、17日から20日までの4日間、空前の警戒態勢が敷かれる。
オバマ氏は出発に先立ってフィラデルフィアの駅構内で、「国の再興に向けて自分の役割を果たそう。選挙は米国の変革の終わりではなく始まりだ」とあいさつした。
オバマ氏が途中下車するボルティモア(メリーランド州)には10万人以上が詰めかけるとみられている。
就任式も過去最多だった1965年のジョンソン元大統領就任時の約120万人を大きく上回る200万人超の人出が予想されている。
軍・警察など58機関、数万人が警戒にあたるワシントン市内には約5000台の監視カメラ、爆弾探知犬も配置され、「就任式史上最大の警戒態勢」(チャートフ国土安全保障長官)となっている。国土安全保障省によると、テロに関する情報はないが、生物・化学兵器によるテロの可能性にも備えているという。
就任式が行われる連邦議事堂やオバマ一家がパレードするペンシルベニア通りには観覧席が設置された。24万枚の就任式入場券、5000枚のパレード入場券はすでに配布済み。券を入手できなかった人たちは議事堂近くのスミソニアン博物館群が並ぶ「ナショナル・モール地区」に設置された巨大スクリーンで就任演説をみる。当日、議事堂やペンシルベニア通り周辺の通りや橋は車両通行止めとなる。見物客の主な交通の足は地下鉄で、午前4時から運行される。
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