2009年01月18日(日) 01時43分
国内初の心肺同時移植成功=30代男性患者に−「容体は安定」・大阪大(時事通信)
大阪大病院(大阪府吹田市)は17日、脳死判定された男性から提供された心臓と両肺を1人の患者に移植する国内初の心肺同時移植を行った。執刀に当たった心臓血管外科の沢芳樹教授は「手術としては成功した。患者の容体は安定している」と述べた。
手術は17日午後3時半ごろに始まり、同11時50分ごろに終了した。心臓と両肺は同5時20分ごろ、同病院に到着した。
移植手術を受けたのは30代男性。肺高血圧症を伴う重い先天性心疾患「アイゼンメンジャー症候群」で同病院に入院していた。
心臓と両肺を同時に移植しなければ助からない患者は、この男性を含め日本臓器移植ネットワークに4人登録されている。ただ日本は脳死移植自体が少ないため、すべての条件が適合するドナーがこれまで現れず、2003年の登録開始から5年以上たっての1例目となった。
移植された心臓と両肺は兵庫県災害医療センター(神戸市)で脳死と判定された30代男性から提供された。
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