2009年01月18日(日) 01時30分
「リスク高い手術をクリア」=執刀医らが会見−大阪大付属病院(時事通信)
国内初の心肺同時移植手術に当たった大阪大学病院心臓血管外科の沢芳樹教授ら執刀医チームが17日夜、院内で記者会見し「患者の容体は安定している」などと語った。執刀医らは「リスクが高い手術を無事クリアできた」と約8時間20分に及んだ手術を無事終えた感想を述べた。
患者は先天性の心臓の奇形があり、5歳の時に重度の心疾患と診断された。その後、肺高血圧症を伴う心臓疾患「アイゼンメンジャー症候群」を含む重症の心臓・肺疾患と診断された。
2003年8月に臓器移植ネットの待機患者に登録され、5年5カ月を経て手術に臨んだ。頻繁に大量のかっ血などに苦しめられ、酸素供給を受けながらベッドの上でほぼ動けない生活を続けており、「頑張って手術を受けます」と回復に期待を掛けたという。
手術は心臓と肺を同時に移植することから、術後の免疫抑制などの管理が難しく、5年後の生存率は約4割とされる。患者の今後の体調について、肺水腫(しゅ)などの合併症が危惧(きぐ)されるが、最初の数カ月を乗り越えれば、通常の肺移植と生存率が変わるわけではないという。
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