福山市のJR福山駅南口の伏見町地区再開発計画で、経営破たんしたアーバンコーポレイション(広島市中区)が事業パートナー辞退を申し出たことが16日、分かった。
13日、準備組合に口頭で伝えた。マンションを建設し保留床を買い取る、JFE都市開発(東京)、五洋建設(同)と組む事業パートナーから退く。
民事再生法適用を申請したアーバンは12月、再生計画案を東京地裁に提出。マンション事業の一部を譲渡する予定だが、伏見町分は含まない。アーバンの経営企画部は「本体を清算していくために事業継続は困難で、譲渡対象にもならなかった」と説明する。
事業は、マンション棟のほか、商業棟やホテル・オフィス棟からなる高層複合ビルを2014年度に完成させる計画。地権者の同意取り付けを中断している準備組合は、残る2社と協議し、アーバンに替わる企業を探す方針でいる。