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2009年01月18日(日) 13時00分

雇用不況の中、「世界最高の仕事」にアクセス殺到 南国の島で半年生活し報酬900万円MONEYzine

 世界不況の影響で各国の失業率が上昇し、雇用問題が取りざたされる中、オーストラリアのグレートバリアリーフに囲まれた小さな南の島で募集された「島の管理人」の職が話題となって世界中から応募が殺到している。求人広告を出したWebサイトはアクセスが集中し一時ダウンしたほどだ。

 報酬は半年間でなんと15万豪ドル(900万円)。仕事の内容は世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」内にある世界遺産ハミルトン島の管理人だ。同島は美しい珊瑚礁やビーチがあることで有名でリゾート地としても人気だ。

 管理人としての仕事はグレートバリアリーフに生息する魚にエサをあげたり、プールの掃除、または郵便業務の手伝いなどだ。みごと採用された応募者は往復の航空券と3つも寝室がある豪華な住宅が与えられる。南国の島の贅沢な環境で、半年間で900万円ももらえるのだからオーストラリアのクイーンズランド州観光局が「Best job in the world」(世界最高の仕事)と自称する通り、応募したくなる内容だ。スキューバダイビングやシュノーケリングやハイキングを近くの島々で楽しむことができるがその様子を写真や動画に収めてブログで公開するのも仕事の1つとなる。

 すでに10万人もの人が応募しようとサイトにアクセスしたとみられ、地元メディアは「たくさんの応募によってサイトが数時間にわかってサイトがダウンした」と報道している。サイトには応募者の一部のプロフィールが紹介されているが、イタリア、ドイツ、バングラデシュ、香港、ブラジルなどそれこそ世界中から集まっている。

 クイーンズランド州は、今回の求人を世界的な景気後退の中、明るい話題を届ける目的で企画したという。英語の能力こそ必要だが応募者の国籍や経験、また年齢さえも制限はない。応募はWebサイト(www.islandreefjob.com/)で2月22日(豪時間)まで受け付け、選考後、7月1日から仕事がスタートする予定だ。

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