2009年01月18日(日) 00時34分
<高校ラグビー>札幌山の手高に初の留学生主将…NZ出身(毎日新聞)
高校ラグビーの強豪・札幌山の手高の新主将に、初めて外国人留学生のジョシュア・モエマロ選手(2年)=ニュージーランド出身=が選ばれた。「高校では聞いたことがない」(日本ラグビー協会)という留学生の新主将は08年末の全国高校ラグビー大会でも活躍したが、「部の歴史で最強と言われた前回のチームより強くしたい」と意気込んでいる。
モエマロ選手は07年1月、同じニュージーランド出身で札幌山の手高で活躍したマイケル・リーチ選手=東海大2年=にあこがれ来日。「雪上での練習は寒いし、日本語も話せず友だちもできなかった」とホームシックになったが、佐藤幹夫監督(47)らの支えで1年時の6月には185センチ、87キロの体格を生かした突破力でFWのレギュラーをつかんだ。
08年12月28日に開幕した第88回全国高校大会では、優勝したAシードの常翔啓光学園(大阪第1)と対戦した2回戦、得意のステップで相手の堅守を切り崩すなど健闘したが、20−41で敗退。花園には9年連続で出場しながらシード校には5連敗とあって、「次こそシード校に勝利できるよう引っ張りたい」と新チーム結成時に、自ら主将を志願した。
日本語は流ちょうではないが、練習中も「ハリー、ハリー!(急げ、急げ)」と積極的に声を掛けチームを引き締める。副将の佐藤滉貴選手(2年)は「(主将が)話し足りない分は自分がくみ取って伝えている。問題ない」と話す。佐藤監督も「プレーで引っ張っているし、気配りのできる性格」とチームの柱に全幅の信頼を寄せている。【佐藤心哉】
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