2009年01月18日(日) 21時28分

＜サッカー＞岡田監督「思い通り」日本代表強化合宿打ち上げ（毎日新聞）

　サッカー日本代表は１８日、鹿児島県指宿市での９日間にわたる強化合宿を打ち上げ、２０日のアジアカップ最終予選イエメン戦が行われる熊本に移動した。欧州組など主力の大半が不在の中、若手中心の合宿に岡田監督は「思い通りに出来た」と振り返った。

　オフ明けで、合宿中盤まではコンディションを上げることに主眼を置き、終盤はイエメン戦を見据えた練習をした。最も強調したのは、これまでも「チームコンセプト」として徹底してきた攻守の切り替えだ。代表の失点の多くはカウンターから喫しており、攻め込んだ後、自陣に素早く戻ることを繰り返し徹底。攻撃はサイドからの崩しを意識し、パスを回して展開する際に人数をかけるサポート、テンポアップなどリズム変化を求めた。

　合宿中盤からは連係を高めるため、主力組のメンバーを固定させた。センターバック（ＣＢ）は寺田（川崎）と高木（ガ大阪）が公式戦初のコンビを組むことが濃厚。ＧＫは川島（川崎）、守備的ＭＦは中村憲（川崎）と青木（鹿島）、攻撃的ＭＦは金崎（大分）と香川（セ大阪）が主力組に入ることが多かった。

　欧州組などが戻るとベンチ入り当落線上のメンバーがほとんど。これまで出番が少なかっただけに「モチベーションが高かった」と岡田監督は満足していた。一方、層の薄いＣＢで森重（大分）と阿部勇（浦和）が離脱したのは誤算だろう。

　岡田監督は「ワールドカップ予選になると、メンバーもだいぶ違う」とも話し、「結果を残すことが我々の使命」（岡田監督）というイエメン戦は、今後のスタメン争いを占う試合ともなる。

【江連能弘】

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