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2009年01月18日(日) 20時41分

<将棋>羽生が先勝 粘る深浦振り切る 王将戦第1局毎日新聞

 徳島県鳴門市の大塚国際美術館で17日から行われた第58期王将戦七番勝負の第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、大塚国際美術館協賛)は18日午後7時24分、140手で羽生善治王将(38)が挑戦者の深浦康市王位(36)を降した。残り時間は深浦1分、羽生3分。第2局は28、29日、和歌山県白浜町のコガノイベイホテルで行われる。

 羽生が深浦の粘りを振り切って先勝。将棋界初の美術館対局を制し、5連覇に向けて好スタートを切った。

 角換わり相腰掛け銀の本局で、深浦は7二角(67手目)と新しい手を指した。馬を作って局面の流れを緩やかにしようとした手。だが、羽生は3六歩(80手目)と鋭く踏み込み優位に立った。

 深浦はその後、強じんな粘りを見せ、本局を検討する棋士らを驚かせた。しかし、羽生は冷静に包囲網を狭め、最後は深浦を受けのない状態に追い込んだ。対局は最後まで公開され、熱戦を楽しんだ観客が両雄に大きな拍手を送った。【山村英樹】

 ◇7五歩後も難しい

 ▽羽生王将の話 7二角は有力な手だと思いました。7五歩(102手目)でよくなった気がしましたが、そのあとも難しかった。

 ◇次につなげたい

 ▽深浦王位の話 4二歩(79手目)が甘かったかもしれません。つらい形勢から相当挽回(ばんかい)できたので、次につなげたいと思います。

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