2009年01月18日(日) 20時15分
英政府が金融安定化へ追加策…金融機関の損失肩代わりなど(読売新聞)
【ロンドン=是枝智】英政府は、金融機関の不良資産から生じる損失の保証や、追加の公的資金注入を柱とする新たな金融安定化策をまとめた。
19日に発表する。貸し渋りの解消が狙いだ。英メディアによると、金融機関が保有する証券化商品などの損失の一部を、政府が事実上肩代わりすることで、将来的な国の負担は最大2000億ポンド(約26兆6000億円)に膨らむ可能性があるという。
追加の公的資金投入に伴い、英銀2位のロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)への政府の出資比率は58%から7割に達する見通しだ。
住宅金融最大手HBOSと合併する同4位ロイズTSBへの国の出資比率も43%から50%超に拡大し、国有化が進む。
英政府は昨年10月、RBSなどに計370億ポンドの公的資金を注入することを決めた。しかし、貸し渋りが解消せず、銀行の株価も急落していることから、シティグループなどへの米政府の対応を参考に、追加対策に踏み切ることにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090118-00000042-yom-bus_all