2009年01月18日(日) 23時08分
東芝、逆転の1位通過 大勝の影に控え組の檄(産経新聞)
ラグビー・トップリーグ第13節最終日(18日、東京・秩父宮ラグビー場)ボールへの集散で常に数的優位を保った東芝は三洋に自由にプレーをさせない。1対1の局面では前に一歩でも進もうともがいた。地道なプレーを重ね全勝街道を走ってきた三洋から9トライを奪う快勝劇。和田監督代行は「東芝らしさが出た」と笑った。
16日午後の練習。仮想・三洋を担った東芝の控え選手は「本番で負けたらおれたちの責任」と腹をくくった。試合形式の練習でトライを重ね先発陣をねじふせた。「あれで目が覚めた」とロック大野。大勝の呼び水は2日前の芝の上にあった。
年明け早々、窃盗容疑で所属していた外国人選手の逮捕が発覚。瀬川監督は今季終了までの謹慎、青木部長は辞任と“激震”に見舞われた。不祥事直後のサントリー戦(12日)で快勝こそしたものの、「どこかポカンとしていた」と広瀬主将。緊張後の緩みが生まれていた。
実際、13日から16日午前までの練習はボールを前に落としたり、ボールへの集散が遅れたり…。歯車が全然かみ合わなかった。悪循環から救ったのが控えの“喝”。「2日前の練習でやっとスイッチが入った」と広瀬主将は感謝した。
リーグ戦を1位で通過したものの、喜びに浸ることはない。優勝を懸けたプレーオフ1回戦はリーグ戦で16−42と大敗した神戸製鋼が相手。「何もタイトルは獲ってない」と広瀬主将は気を引き締めた。(榊輝朗)
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